来年はトレンディな一年になりますように

早いもんで、もう年納めですね。

 

前回の記事更新が69日前と出ていることに、自分でも「もう少しアウトプットに貪欲になれんのか」とほとほと困り果てているのですが、この時期になると持ち前の乾燥肌が猛威を発揮するわ、ふとしたことで腹をくだして如何ともし難いわで、年齢を重ねるごとに些細な体調不良にもドギマギしてしまう。困ったものです。

 

こうも交友関係というものにあまり労を裂かずに、表現に向き合っていると、なんだか変な気持ちになることもあります。

自分の中にある思索、その他滞積が、「表現」として外界へ向けて吐き出されるための原動力となるのではなく、ただひたすらに、回遊する潜水艦のごとく頭の奥を漂い、決して外には出て行きたがらず、いつしか自分でも気づかないうちに韜晦していく感覚、そしてその心地よさ。

人並み以上に所謂「承認欲求」のようなものは強い方なので、確実に楽曲、文章その他何かを作るときはそれを「誰かに披露する」前提で取り組んでいるはずなのですが、ことそれを曝け出すときに生じる気恥ずかしさと、「もう見せなくて良いじゃん、やってりゃ楽しいっていうそれだけだし」という内向的な願望が頭を擡げると中々厄介なものですね。

もっと、スーパーのアサリのごとく刺激を受けると「ピュッ」と何かを出せる自分になりたい。よし、来年のメンタリティはこれだ。ひとまず今作成している音源があるのでそれをどうこうしてやろうと考えています。

 

次。

今年の総括としてといっては何ですが、「これは公に曝すべきだろう」と個人的に唸った良書を何冊か陳列しておきます。

 

1,「ニュースではわからない戦争の論理」/兵頭二十八 PHP出版

 

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E8%AB%96%E7%90%86-%E5%85%B5%E9%A0%AD-%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%85%AB/dp/4569628494/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1514704195&sr=1-1&keywords=%E5%85%B5%E9%A0%AD%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%85%AB%E3%80%80%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9

 

刊行は2003年4月。つまりアメリカによるイラク戦争開始の時期と重なる本書。

別段イラク戦争それ自体にフォーカスして作られたものではなく、「戦争」という有史以来人間が行ってきた行為には、人間自身のどのような性向が隠れているのか?それを読み解ける良書。

氏曰く、「政治とは、己の権力を増やそうとすることである。その政治の目的たる権力とは、"飢餓と不慮死の可能性からの遠さ"である。」

金言です。

 

2,「ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体」/適菜収 講談社+α新書

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%81%AE%E8%AD%A6%E5%91%8A-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%99%E3%80%8CB%E5%B1%A4%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE-%CE%B1%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%81%A9%E8%8F%9C/dp/4062727269/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1514700994&sr=1-1&keywords=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%81%AE%E8%AD%A6%E5%91%8A

 

「世の中なっとらん!」という磯野波平的不平不満を、大なり小なり胸に抱いたことは誰しもあることですが、著者はその遠因が「近代的な諸価値を盲信する大衆」である、「B層」にあるとしています。何かと「コスパ」と言いまくる人、よく考えもせずに「改革・革新」を言い募る人、鮨屋に入ってつまみと酒しか取らない人...etc。

ゲーテ曰く、「活動的なバカより恐ろしいものはない」。...真っ当な価値判断が出来る人が増えますように。

 

3,やっぱり人はわかりあえない /中島義道 小浜逸郎 PHP研究所

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8A%E3%80%81%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84-PHP%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E5%B3%B6-%E7%BE%A9%E9%81%93-%E5%B0%8F%E6%B5%9C/dp/4569771068/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1514702353&sr=1-2&keywords=%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E7%BE%A9%E9%81%93+%E5%B0%8F%E6%B5%9C

 

「最高レベルのネガティブな哲学者」と、日本を代表する評論家の往復書簡を一冊の本にまとめたものです。「生きているかぎり他人と付き合わざるをえない、その不条理をどう”解決”するかに関心は絞られる」という中島氏の意見に、「”マイノリティのスタンス”に自分を意識的に固定し社会的発言力の保持者として開きなおるのは関心できない」とやり返す小浜氏。

この手の会話を延々と聞きながら隣で静かに呑んでいたいなあ、と考えるわけです。

 

...ちかれた。本当なら五冊ほどあげようかと思ったんですが、レビューってのは根気が入りますね。まあダラダラ述べて紙幅取りすぎても嫌なのでこの辺で。

 

今年僕にお会いした方々、世話になった方々、薄ぼんやり僕を思い出された方々、ありがとうございました。

 

来年はもっと楽しくなると良いですね。※なんかすごい異常気象で冬場でも気温は夏場、みたいな。

 

んじゃ、また。