2分、遅れます。

タイムリーでも、周回遅れでもない、思考の振りまき。

8/15 心斎橋 pangea 未遂ドロップス



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激情の血潮が渦巻く、「心臓系ロック」に荒ぶる夜

 

 

人いきれでごった返す箱内の最後部。僕はまるで、アルファベットの「I」になった如く微動だに出来ずにいた。

身体が軋みを上げるほどの、重厚ビートを叩きつけてくるドラム、メロディアスなフレーズを時折用いつつも、太く楽曲を支えるルートを紡ぐベース、

岩盤を削る荒波のようなディストーションを畳み掛けてくるギター。

そして、それらの轟音の中心で、胸の中の僅かな熾火でさえも露わにして観客に訴えかけてくるような、ボーカル、ペッツさんの歌声。

ありったけのエモーショナルが、真夏の夜のステージで高らかに舞っていた。そんな演奏だった。


ペッツさんと初めて会った時のことは、もう何年か前のことで、ハッキリとは思い出せない。

ただ、弾き語りや未遂~のパフォーマンスを観る度に得ることの出来る、どうしようもない昂ぶりだけはいつでも思い出せる気がする。


自分と向き合う、その為にはどうすればいいのか? いや、それ以前に向き合うべきなのか? 何を考えて生きて行けばいいのか?

頭でっかちの僕らは何度も何度も、袋小路の中で消耗し続け、自分自身が気付かない内に生気を失っていく。

「音楽が自分を救っててくれる(た)」 、そんな能天気な意見はどうでもいい。

だけどもし、そんな瞬間が、息が詰まるほどの鼓動を感じさせてくれる、バンドが、楽曲があるとしたら。

それは、とても素敵なことだと思う。

 

「未遂」ドロップス。 

いくら汲もうとも滴り落ちてくる、まだ遂げられていない情動と、音と、言葉はこれからも楽曲に姿を変え、僕らを熱くさせてくれるだろう。