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2分、遅れます。

タイムリーでも、周回遅れでもない、思考の振りまき。

ステラー大改行

部屋の掃除(部屋面積にして凡そ1/4、つまりデスク周りのコンフォート・ゾーンのみ)をした。

もともと小マメにやることは無いので、クイックルワイパーで床を一撫でする毎に埃と毛ごみに咽び泣きながらの終焉。そういえば、埃に含まれる成分からセメントやら何やら作れる技術もあるとか。建築会社の皆さん、僕はここにいるよ。

 

次。

 

クルド人「独立宣言」がシリアの新たな火種に | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

IS掃討の切り札として見なされ、アメリカの支援を受けていたクルド勢力による、そのお株を奪う「国家宣言」。UCが聞こえる・・(つよい)

クルド人はイラン/イラク/シリア/トルコの国境に跨るよう、分散するように居住し、人口も多大。※2,000万超。国家を持たない民族としては最大勢力で、一昨年のシリア/トルコ国境沿いのコバニ市(クルド人が多数居住。アラブ読みはアイン・アル・アラブ。)包囲戦は、シリア内戦においてISが致命的な敗北を喫した初の戦闘となった。

 

そうか、クルドとISは敵対しているのか・・それなら蛇蝎の如く世界から嫌われているISよりもクルドの国家樹立の方が肝要だ。良かった良かった・・・とはならない。むしろISの問題よりも揉める可能性が大という話。

 

トルコはISよりもクルド勢力を嫌う。国内のクルディスタン労働者党(PKK)は急進的なマルクシズムに則った左派勢力で、トルコ/アメリカ双方から「テロ組織」として認定されている。2008年/ロシアのグルジア侵攻に際し、トルコ領内を走るパイプラインの爆破事件があった。その際スペツナズ(ロシア版SWATのような部隊)を国内で手引きしていたのがそうした勢力だったという。そのため彼らはロシアとは近親で、ともに現在のトルコ政体を敵視している。

 

彼らもイスラム社会に組み込まれている以上、表層的にはムスリム(その多くはスンニ派)である。しかし、抑圧的なイスラム圏での統治下にあって、民族のアイデンティティを保ち続けるには、それに抗することができる包括的な理論体系が必須だった。そういった時勢にピタリとはまったのが、一神教を真っ向から否定するマルクス主義由来の無神論であった、ということだ。

 

そんな事情があるので、ISもシーア派と同様にクルド勢力を極端に敵視しており、ここについては、トルコもISもいわば「共闘」状態でクルド殲滅に勢力を注いでいる。

※でなければ、ISの"首都"がトルコ領内から目と鼻の先であるラッカなどに置かれたりはしない。トルコはNATO加盟国だが、アメリカによる国境沿いの軍用基地の運用を渋っている。彼らにとっての最大の懸念はIS他、過激派集団が掃討された、「権力の空白地帯」にクルドの国が建立されてしまうこと。トルコ軍もISに対して空爆は行うが、その何倍もの気炎をあげてクルドを叩く。ここ最近のロシアの指摘通り、彼らとISはズブズブの関係である。

 

周辺国の思惑はどうか。

イスラエルからすればクルドの独立気運が高まることは歓迎だろう。大いに揉めて、その余波がお隣のイランにまで波及してくれればいいと考えている。

イランもクルドの独立など到底承服出来ない。が、徒や無下にも出来ないのが彼らとクルドは、人種的には同胞(中央アジアにルーツを持つアーリア人。セム族=アラブ/ユダヤ人とは異質。)であるということ。オスマン帝国同様、長年他民族を包括/支配してきたペルシャ帝国の復活を期するイランが、これからどう手綱を引くのか。

 

シリアでは先ほど、古代都市/パルミラを政府軍が奪取した吉報があり。ISの勢力縮小はこれからも続きそうだ。

【シリア情勢】政権軍、パルミラ完全制圧 対ISで大きな戦果 - 産経ニュース

 
アサドはテロとの戦いを明言してここまで国内での戦闘にコミットしてきた。バアス党は世俗主義(政教分離)を看板に掲げているが、一党独裁体制の維持はこれからも変わらない。彼の言う、「テロリスト」の枠内にクルド人も組み込まれているだろう。

もし、これからクルドの独立運動が激しさを増せば、中東の激震は地域を越えた厄災となって、世界の軍事バランスを大きく動かすことになるかもしれない。